スキンケア

大人ニキビの原因はホルモンバランスやストレス?適切な対策・予防方法で根本から改善

ニキビというと十代の頃にできるもの、というイメージですが、大人になっても大人ニキビができてしまうことがあります。大人ニキビは十代にできる思春期ニキビとは異なり、原因や対処方法も様々です。大人ニキビについてご紹介しますので、ケアや予防の参考にしてみて下さい。

大人ニキビ

2018年02月26日更新

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記事の目次

[1] 大人になっても悩まされるニキビ

思春期に悩まされたニキビですが、大人になってもニキビができてしまい、悩んでいる方も多いのではないでしょうか?まずは大人ニキビの原因を把握しましょう。

大人ニキビ

大人ニキビと思春期ニキビは違う?

大人ニキビと思春期にできるニキビは原因や特徴が異なり、昔使っていたケアアイテムや薬などを使ってもキレイに治らなかったり、逆効果になってしまうこともあるので注意が必要です。

13歳から18歳頃までは第二次成長期と呼ばれ、男女ともに成長ホルモンや男性ホルモンの分泌量が増えてきます。この男性ホルモンが皮脂の分泌を促すため、皮脂の分泌量が増えます。分泌量が増え、排出しきれずに残った皮脂が古くなった角質などと混ざって、毛穴を詰まらせてしまいます。

そして、詰まってしまった毛穴の中でアクネ菌が増殖することで、赤い炎症性の思春期ニキビとなります。第二次成長期が終わると皮脂の分泌も正常になるので、思春期ニキビも発生しなくなっていきます。

思春期ニキビは皮脂の過剰分泌が原因のため、額から鼻にかけてのTゾーンなど、皮脂腺の多い部分にできやすいのが特徴です。

大人ニキビの原因は?

大人ニキビは思春期ニキビとは異なり、いくつかの原因があります。まずは、大人ニキビの原因をしっかり把握しましょう。

  • ホルモンバランスの乱れ
  • ホルモンバランスの乱れは大人ニキビの主な原因とされています。男性も女性も男性ホルモンと女性ホルモンの両方が作られていますが、この男性ホルモンと女性ホルモンのバランスが崩れ、皮脂の分泌を促す男性ホルモンが増えることで大人ニキビへと繋がります。

    また、女性ホルモンには「エストロゲン」と「プロゲステロン」の2種類があり、生理の前後には「プロゲステロン」が多く分泌されます。このプロゲステロンは皮脂の分泌に関わっているので、女性ホルモンのバランスの乱れも大人ニキビの原因となります。

  • 睡眠不足や偏食
  • 睡眠不足は交感神経を刺激し、男性ホルモンを大量に分泌させてしまうので、ホルモンバランスの乱れへと繋がってしまいます。また、しっかりした睡眠をとれないと肌のターンオーバーもうまくいかず、大人ニキビの原因となります。

    ファストフードやインスタント食品の摂り過ぎ、野菜不足などの偏食も大人ニキビの原因です、脂っこい食事は皮脂の分泌を促し、栄養不足は肌を健康に維持すことが難しくなります。

  • ストレス
  • ストレスも睡眠不足と同じように男性ホルモンの分泌を促してしまいます。また、ストレスによって活性酸素も増え、皮脂が酸化しやすくなったり、ニキビが炎症を起こしたり、大人ニキビだけではなく肌トラブルが起こりやすくなります。

  • 乾燥
  • 乾燥は皮脂が少なく、ニキビとは無縁のように思われている方もいるのではないでしょうか?肌は乾燥すると肌のバリア機能が低下し、角栓や毛穴づまりを引き起こしてニキビとなってしまいます。

[2] 大人ニキビの種類と治し方

一口に大人ニキビと言っても、進度や状態によっていくつかの種類に分かれます。状態が異なるので、どのように治していくかも異なります。間違った治し方は逆に悪化させてしまうこともあるので、できてしまった大人ニキビはしっかり状態を把握して、大人ニキビの種類に合わせて治すようにしましょう。

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白ニキビ

白ニキビは初期段階の状態で、コメドと呼ばれています。毛穴の中に皮脂や汚れが溜まっていて、少し盛り上がった皮膚が白く見えるのが特徴です。まだ炎症は起こしていないので痛みはありません。

白ニキビがある場合、洗浄力の強い洗顔料やスクラブ入りの洗顔料は刺激が強いので使用しないように注意しましょう。

白ニキビはまだ炎症を起こしていないので、スキンケアを見直すだけで治すことができます。白ニキビは毛穴の中に皮脂や汚れが詰まっているので、メイクが肌に残らないようにキレイに洗浄するように心がけましょう。また、洗顔後はしっかり保湿を行い、余分な皮脂を分泌させないようにしましょう。

黒ニキビ

白ニキビが少し進行すると黒ニキビとなります。黒ニキビもまだ炎症を起こしていない初期段階になります。黒ニキビは、白ニキビの毛穴の皮脂や汚れが溜まった状態から、毛穴が開いて酸化することで黒く見えるのが特徴です。

白ニキビと同様に、肌に負担をかけずにスキンケアを見直すことで治すことができます。黒ニキビがある場合は、肌に負担をかけずにピーリングできるAHA配合の洗顔料がおすすめです。

また、電動洗顔ブラシを使った洗顔も普段の洗顔では落としきれない毛穴の汚れに効果があるのでおすすめです。洗顔後の保湿も行いましょう。

赤ニキビ

黒ニキビが悪化して炎症を起こしたものが赤ニキビとなります。毛穴に詰まった皮脂や汚れを栄養源として雑菌が繁殖していて、痛みやかゆみなどを感じる場合があります。また、赤ニキビはニキビ跡ができやすいので、触ったりしないように気を付けましょう。

赤ニキビができてしまったら、洗顔料の洗い残しがないように気を付けて、タオルも繰り返し使うことのないよう、清潔にすることが大切になります。赤ニキビは炎症を抑えるのも大事になるので、「グリチルリチン酸ジカリウム」配合のニキビケア用品がおすすめです。

グリチルリチン酸ジカリウムは抗炎症作用だけでなく抗アレルギー作用もあるので敏感肌の方でも使うことができます。市販のニキビケア商品には「サリチル酸」という抗炎症作用のものが配合されているものもあります。しかし、こちらはグリチルリチン酸ジカリウムに比べて刺激が強いので、大人ニキビを悪化させてしまうこともあるので注意しましょう。

ニキビ跡を残さないために、ビタミンC誘導体が含まれるアイテムを使うのもおすすめです。色素沈着を抑えてくれるのでニキビ跡が残るのを防ぐ効果が期待できます。他のニキビケアと同様に、洗顔後の保湿も行いましょう。

黄ニキビ

赤ニキビが悪化して膿の溜まった化膿ニキビが黄ニキビです。アクネ菌だけでなく、黄色ブドウ球菌も繁殖しているので、さらに炎症がひどくなることもあります。黄ニキビの場合、炎症が皮膚の中の真皮層と呼ばれる辺りまで届いているので、でこぼこしたクレーターや色素沈着などニキビ跡が残りやすくなっています。黄ニキビは絶対に触らず、潰さないようにしましょう。

黄ニキビには赤ニキビと同様に、清潔にして炎症を抑えることが大切になります。黄ニキビでもサリチル酸は刺激になることがあるので、使用するならグリチルリチン酸ジカリウム配合のニキビケア用品の方が安心です。赤ニキビと同様に、ビタミンC誘導体でニキビ跡を防ぐようにしましょう。もちろん、洗顔後の保湿も忘れずに行いましょう。

自分でできるケアを行っても改善しない場合やひどくなってしまった場合は皮膚科に相談するようにしましょう。

[3] 大人ニキビが繰り返しできやすい場所がある?

同じ場所に繰り返し大人ニキビができてしまうこともあります。場所ごとの原因を把握し、対処しましょう。

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おでこ

おでこは元々皮脂の分泌も多く、テカりやすくなっています。皮脂が気になって洗いすぎてしまうと、皮膚は肌を守るためにさらに皮脂を出し、毛穴が詰まりやすくなって大人ニキビの原因となります。また、前髪に付いている整髪料やシャンプー・洗顔料の洗い残しがおでこに付着することで毛穴を詰まらせることもあります。

おでこに繰り返し大人ニキビができてしまう場合はシャンプーや洗顔料、汚れはしっかり洗い流し、おでこに前髪がかからないヘアスタイルに変えたりしましょう。

口周り

口周りの大人ニキビは、胃腸の不調の表れです。暴飲暴食や刺激の強い辛い物などの食べ過ぎ、偏った食事で胃腸が弱ってしまうと、口周りにニキビができやすくなります。また、便秘によって体内に長く便が留まることも口周りのニキビの発生を招きます。

バランスの良い食事を心掛け、便秘にならないよう、腸内環境を整えることにも気を付けましょう。

顎やフェイスライン

生理前に顎やフェイスラインにニキビができるという方も多いのではないでしょうか?生理前には皮脂の分泌を促すプロゲステロン(黄体ホルモン)が多く分泌されるので、ホルモンバランスの乱れからニキビができやすくなります。

また、顎を触ったり頬杖をつくクセがある場合、雑菌が付着してニキビの原因となることもあります。クセに気付いたらやめるようにしましょう。

背中

背中は毛穴や皮脂の分泌が多い部分でもあるので、毛穴が詰まりやすく、ニキビもできやすくなります。衣服で蒸れたり擦れたりするのもニキビになりやすい環境となっています。また、背中は手が届きにくいので洗い方が不十分だったり、洗い残しがあるのも毛穴の詰まりの原因になります。

背中も丁寧に洗うように心がけ、肌に触れる服は通気性や肌触りの良いものを選ぶようにしましょう。

おしり

おしりは皮脂線が少ないので乾燥しやすく、ニキビができやすい場所でもあります。また、長時間座っていたり、ボトムスの締め付けによって肌が硬くなると、毛穴の開閉がうまくいかず、毛穴が開いたままの状態で詰まりやすくなってしまう要因にもなります。

下着やボトムスなどは締め付けが強いものを避けるようにしましょう。通気性を良くしたり、トイレの際に汗を拭くようにして、雑菌が繁殖しないようにするのもニキビの予防に効果があります。

[4] 大人ニキビを予防するには?

大人ニキビはおでこや口周り、フェイスラインなどの顔だけでなく、背中やおしりなどの体にもできてしまいます。大人ニキビに悩まされないためにも、大人ニキビができないように予防するように心がけましょう。

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洗顔に気を付ける

洗顔で毛穴の汚れや皮脂を落とすのは大切ですが、念入りに洗いすぎてしまうのはお肌にとって逆効果になります。必要な皮脂まで落としてしまうと肌が乾燥し、乾燥を補うために皮脂が過剰に分泌されてしまいます。

洗顔時には顔をぬるま湯で濡らし、しっかり泡立てた洗顔料で肌をやさしくなでるように洗いましょう。洗い残しのないようにぬるま湯ですすいだら、タオルをやさしく押し当てるようにして水分を拭き取ります。洗顔後はきちんと保湿し、乾燥しないように気を付けましょう。

しっかり紫外線対策

紫外線は肌の乾燥、毛穴詰まりを悪化させる活性酸素の発生、ターンオーバーの乱れを引き起こす要因となります。紫外線は夏だけでなく年間を通じて降り注いでいますので、外に出る時は日焼け止めを使って紫外線を防ぐようにしましょう。

すでにニキビができている場合は、肌への負担が少ない紫外線散乱剤を使ったノンケミカルの日焼け止めがおすすめです。また、ファンデーションなどのパウダー状のものは、紫外線散乱剤と同じように紫外線を乱反射させる働きがあります。日焼け止めを塗ったあとにパウダーを重ねることで、紫外線をしっかりブロックする効果が期待できます。

十分な睡眠時間も確保

睡眠不足は大人ニキビだけでなく、肌自体のコンディションの低下や肌トラブルを引き起こしてしまいます。規則正しい十分な睡眠をとることで、肌のターンオーバーもきちんと行われ、肌のコンディションを良い状態でキープすることができます。

生活スタイルを変えて十分な睡眠時間を確保することが難しい場合は、いつもより少し早くベッドに入るようにするなどして少しずつ改善していきましょう。

バランスの良い食事

油っぽい食事は皮脂の過剰分泌を招きます。また、糖分の摂り過ぎも注意が必要です。糖分はビタミンB群を大量に消費することで体内で分解することができます(消費する量が多すぎると逆に分解しすぎることもあるので注意)。ビタミンB群は肌のターンオーバーを助ける働きがあります。

ビタミンやミネラル、食物繊維などを含んだバランスの良い食事を心掛けるようにしましょう。

体を動かしてストレス発散

ストレスもニキビの原因の一つなので、ストレスを発散させることもニキビ予防につながります。適度に体を動かすことでストレス発散にもなりますし、運動することで体温が上がり、毛穴が開きやすくなります。

大人ニキビには、軽い汗をかくことができる20~30分ほどの有酸素運動が効果的とされています。無理のない範囲で体を動かすことから始めてみてはいかがでしょうか?

[5] 大人ニキビには最適な対策を!

大人ニキビ

思春期ニキビは皮脂の過剰分泌が原因ですが、大人ニキビの原因はホルモンバランスの乱れやストレス、睡眠不足、偏食、乾燥など様々です。大人ニキビができてしまった場合は、ニキビの状態に合わせたケアをして治しましょう。

セルフケアで改善が見られなかったり、悪化してしまった場合は皮膚科に相談しましょう。繰り返し同じ場所に大人ニキビができてしまう場合は、原因を把握して対処しましょう。また、洗顔や紫外線対策、食事などに気を付けて大人ニキビの予防にも努めていきましょう。


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